見た目だけでは分からない!歯周病検査で調べる4つのこと
「歯ぐきの検査では、何を調べているの?」
「痛みがないのに、検査を受ける必要はある?」
歯周病の検査について、このような疑問を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状が少なく、見た目だけで進行の程度を判断するのが難しい病気です。
歯ぐきや歯を支える骨の状態を確かめることが、治療を考える出発点になります。
今回は、歯周病の検査で調べる内容と、結果を治療にどう活かすのかをご紹介します。
歯周病の検査は何のために行うの?
歯周病は、歯垢に含まれる細菌が関わり、歯ぐきなどの歯を支える組織に炎症が起こる病気です。
進行すると、歯を支える「歯槽骨」が失われることもあります。
ただし、歯ぐきの腫れや痛みの有無だけでは、骨にまで影響が及んでいるかはわかりません。
そこで、歯と歯ぐきの境目や骨の状態などを、複数の検査で調べます。
歯周病の有無に加え、どの歯の、どの部分に治療が必要なのかを把握することも、検査の大切な役割です。
歯周病の検査で確認する主な内容
歯周ポケットの深さ
歯と歯ぐきの間には、もともと浅い溝があります。
歯周病によってこの溝が深くなったものが「歯周ポケット」です。
検査では、目盛りのついた細い器具を歯と歯ぐきの間にそっと入れ、深さを測ります。
一般に、歯周ポケットが深いほど歯周病が進んでいる可能性を考えますが、深さだけで診断が決まるわけではありません。
歯ぐきの腫れによって深くなる場合もあるため、ほかの検査結果と合わせた判断が必要です。
また、同じお口の中でも状態は異なるので、場所ごとに確認していきます。
検査時の出血や歯のぐらつき
歯周ポケットを測る際には、歯ぐきから出血するかどうかも調べます。
出血の有無は、歯ぐきの炎症を知る手がかりです。
ご自宅での歯磨きでは気づかない出血を、検査で確認することもあります。
歯のぐらつきも、歯を支える組織の状態を知るための確認項目の一つです。
ただし、ぐらつきの原因は歯周病だけではないため、ほかの所見と合わせて調べます。
気になる場合は、ご自身で何度も歯を揺らして確かめず、当院へご相談ください。
レントゲンで見る歯を支える骨の状態
歯ぐきの内側にある骨は、お口の中を見ただけでは確認できません。
レントゲン検査では、歯を支える骨の高さや、骨が失われている範囲などを調べます。
歯周ポケットの検査とは、確認できる内容が異なるのです。
歯ぐきの検査とレントゲン検査を組み合わせることで、歯の周囲の状態をより詳しく把握します。
必要な検査はお口の状態に応じて判断するため、撮影について気になることがあればお尋ねください。
歯垢が残っている場所
歯周病の治療では、原因となる歯垢を減らすことも欠かせません。
磨き残しのある場所を確認すると、毎日の歯磨きで重点的に清掃したい部分がわかります。
毎日磨いていても、歯並びや歯ぐきの状態によって、歯ブラシが届きにくい場所はあるものです。
当院では、お口に合ったブラッシング方法をお伝えしています。
磨き残しが気になる患者さまも、歯磨きの方法を見直してみましょう。
検査結果は治療計画や治療後の確認に活かします
当院では、検査とカウンセリングを通じて現在の状態を把握し、お一人お一人に合った治療計画をご提案します。
説明を受ける際は、「特に注意したい場所はどこか」「自宅では何を変えるとよいか」を確認してみてください。
検査結果を、ご自身のお口のケアに結びつけることが大切です。
また、歯周病の治療では、必要に応じて再び検査を行い、歯ぐきの状態などを確認します。
痛みや出血が落ち着いても、歯周ポケットの状態までご自身で判断することはできません。
症状の変化と検査結果の両方を見ながら、その後の治療や管理を考えていきます。
よくある質問|Q&A
Q.歯周病の検査は痛いですか?
歯周ポケットの検査は、細い器具を使い、軽い力で行います。
ただし、炎症がある部分などでは、痛みや違和感を覚える場合もあります。
不安がある方は検査前に、痛みを感じたときはその場でお伝えください。
Q.歯ぐきから血が出ていなくても検査は必要ですか?
出血に気づいていなくても、歯周病がないとは言い切れません。
歯周病は自覚症状が少ないまま進むこともあるため、痛みや出血の有無だけで判断しないことが大切です。
しばらくお口の状態を確認していない方も、当院へご相談ください。
まとめ
歯周病の検査では、歯周ポケットの深さや出血、歯のぐらつき、歯を支える骨の状態などを確認します。
見た目や症状だけではわからない部分を調べ、治療計画や治療後の管理に役立てるための検査です。
ご自身の歯で食事を楽しみ続けられるよう、まずは現在の状態を当院で一緒に確かめましょう。
※歯周病治療には、一部自由診療が含まれます。


