重度の歯周病治療を行っています~その②リグロス、エムドゲイン~
こんにちは。
安芸郡 府中町の「もみじ歯科」です。
歯周病が重度になると、歯ぐきの骨など、歯を支える歯周組織が溶けて減ってしまいます。
歯のまわりの歯垢や歯石をキレイに除去できても、減ってしまった歯周組織をそのままにしていると歯周病の再発にもつながります。
そこで当院では、リグロス、エムドゲインという薬剤を使った歯周組織再生治療法による歯ぐきの再生治療を行っています。
前回の「その①歯周外科治療」では、重度の歯周病を治療する方法をお伝えしました。
今回は「その②」として、薬剤を使った歯周組織再生治療法についてのお話をしたいと思います。その①と合わせてご覧くださいね。
歯周組織再生治療法は「再生」と言っていますが、正しくは溶けてしまった部分を補うために、「成長を促す」治療です。
メリットは、歯周病で失った骨を取り戻せること、グラグラして抜け落ちそうになっていた
歯を抜かずに残せることです。
デメリットとしては、治療したからといってスグに失った組織が再生するわけではないことです。改善するまでに数カ月~1年くらいかかります。
さらに、歯磨きなどセルフケアの徹底、歯科での定期的なプロケアが必須となります。
歯の根元に塗布し、再生を促すという治療法についてはどちらも同じですが、「エムドゲイン」は保険適用外、「リグロス」は健康保険が適用します。
そして、リグロスの方が、より骨が多く再生するといわれています。
「それならリグロスを選ぶ方がいいのでは?」と考えてしまいそうですが、リグロスにはいくつかの注意点があります。
保険適用外の歯科材料を組み合わせて使用すると、リグロスも保険適用外になること。
細胞を増殖させる働きがあるため、これまでにかかった病気によっては使用できないケースがあること。
そしてリグロスは、エムドゲインに比べて新しい治療法なので、長期的な経過報告がまだ少ないこと。これらを踏まえ、敢えてエムドゲインを選ぶケースがあります。
もみじ歯科では患者さんに合った治療法をご提案します。歯科医と相談しながら、より効果的な治療法を検討しましょう。
そして、毎日の歯磨きなどのセルフケアや歯科でのプロケアを継続して、健康な歯を取り戻しましょう。