歯科医院での口腔ケアでウイルス性感染症を予防
こんにちは。
安芸郡 府中町の「もみじ歯科」です。
新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、昨年から「感染症予防のために、手洗い・うがいを」と、頻繁に耳にするようになりましたね。
正しい口腔ケアを行えば、ウイルス性感染症のひとつであるインフルエンザの発症率をわずか10分の1に減らせることは、15年前の研究で明らかになっています。
この研究は歯科学会の専門誌で発表され、NHKの情報番組でも取り上げられるなど大きな反響を呼びました。
その後、介護保険制度が見直され、口腔ケアが介護保険の適用内で行えるようになったのです。
毎日の歯磨きは、むし歯や歯周病を予防するために行っていますよね。むし歯や歯周病は、細菌による感染症です。
歯磨きで口内の細菌をゼロにすることは残念ながらできないのですが、減らすことはできます。
一度歯を磨くと、元の細菌量に戻るのが48時間後といわれていますので、毎日の歯磨きをしっかりと継続していけば、口内の細菌を徐々に減らしていくことができるのです。
特に、睡眠中は口内が乾燥し、細菌が活発になる時間帯です。寝る前には必ず、デンタルフロスなどの歯間ケアアイテムを取り入れたていねいな歯磨きを行う習慣をつけると、より効果的です。
毎日の歯磨きをがんばっていも、どうしても磨き残してしまう汚れがあります。歯や歯茎の隙間の奥深くに溜まった汚れには歯ブラシの毛先が届かないので、自分でケアすることができません。
毎日ブラッシングしていても、お口全体の20％は磨き残しとして蓄積されていくといわれています。そこで細菌が繁殖し、むし歯や歯周病の原因になってしまうのです。
そのため、3カ月に1回程度は歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士によるお口のケアを受けることをおすすめします。
正しい口腔ケアは、細菌やウイルスによる感染症の予防に有効です。介護護を要する方は訪問歯科で、一般の方は歯科医院で、定期的にお口のケアを受けましょう。
